最近、スポ小やクラブチームなどでスポーツに励むお子様の親御さんから、「子供が膝が痛いと言ったので受診したけど、異常なしと言われた」という相談をよく受けます。今回は、スポーツに励むお子様の「ひざ」の痛みの事例をもとに「靴・足」が体にあたえる影響をご紹介します。
よく相談を受ける流れ
このような経過をたどっている場合、膝が痛くなるような動きを繰り返すことで、痛みとして現れていることが考えられます。
つまり、よくない動きの原因が「足部」(そくぶ)にあるということです。
痛みの原因は 足部の「歪み」が原因かも
「足部」(そくぶ)とは、足首からツマ先までのことをさします。「足部」の変形が生じると外反母趾(がいはんぼし)や足底腱膜遠位端(そくていけんまくえんいたん)などの足部の障害につながることは想像が簡単かと思います。
しかし、足部の変形は、膝の痛みや腰痛など足部以外の身体へ影響が出ることが、医学的に立証されています。
では運動によって膝に痛みが生じている人の足部を見てみましょう。
このように踵(かかと)が内側にたおれています。
このような足のことを過回内足(かかいないそく)といいます。
ではこの方の靴も見てみましょう。
靴の内側に線が入っています。足の変形によって靴にかかった負荷で、靴も変形してしまっています。
また、靴底の踵の減りも、真ん中〜内側が減っているのがわかります。
過回内足(かかいないそく)を改善するには?
変形してしまった靴を履き続けることは、症状を悪化させる原因にもなるため、過回内足の歪みによる痛みを改善する方法としてまずは、靴を変えることをおすすめします。
とくに、学校の内ばきや仕事中の靴など、長時間履いている靴から優先して見直しをおこないましょう。
スポーツに励むお子様であれば、スポーツ用シューズも一緒に見直すと良いでしょう。
普段よく履く靴を、過回内足(かかいないそく)のよくない足の動きをサポートする靴に変更すると、膝への負荷も減って痛みが軽減、もしくは消失が期待できます。
靴選びの3つのポイント
① 「かかと」が、カタイ靴であること
② 足の指の付け根のあたる部分で曲がる靴であること
③ ねじれにくい靴であること
踵(かかと)が内側にたおれている過回内足(かかいないそく)の方は、この3点に注意して靴を選んでみましょう。
まとめ
「膝の痛み」や「腰痛」の原因は、一見関係ないように見える「足部の歪み」が関係している場合があります。
・膝が痛くて受診したが膝に異常はなかった
・膝が痛くて安静にしていたけど動いたらまた痛くなった
・膝が痛いけれど運動をしている
という方は、普段履いている靴のチェックをしてみましょう。
靴選びの3つのポイントを参考に、足が歪みにくい靴を探してみてくださいね。
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