「扁平足=ただのベタ足」と考えていませんか?実は、足の痛みや体の痛みに関係があるんです。聞き馴染みがあるけれど、詳しくはわからないという方、足の痛みでお悩みの方、ぜひ読んでみてください。
・扁平足って実際どんな足のこと?
・扁平足だと、どんな問題がおきるの?
・扁平足の予防はできるの?
・扁平足って治るの?
という疑問を解説していきます。
扁平足ってどんな足?
扁平足は、足のアーチ(土ふまず)が消失している足、またはアーチが低い足のことを指します。
地面に足うら全体がついてしまうので、一般にベタ足と言われます。
土ふまずにも3種類あり、(A)内側縦アーチ、(B)外側縦アーチ、(C)横アーチです。
3種類のアーチそれぞれが、歩行時の衝撃を吸収し、足の筋肉や関節を保護する役割を果たしています。
また、扁平足には幼児期扁平足と成人期扁平足があり、さらに2種類に分けられます。
ひとつは、一般的によく知られている(A)内側縦アーチが低下している単純な扁平足。
もうひとつが、かかとの外側への傾きが伴っている外反(がいはん)が伴っている外反扁平足です。
扁平足だと、どんな問題がおきるの?
衝撃を吸収し、足の筋肉や関節を保護してくれているアーチが消失しているとどんなことがおきるでしょうか。
3種類のアーチのバランスが崩れたことで、動いている時に不安定になり、足部だけでなく全身のバランスを崩すことになってしまいます。具体的には、
・足の痛みや疲労を感じる
・姿勢の崩れ、O脚やX脚になる
・ひざ痛、股関節、腰痛となる
・外反母趾になる
とくに、外反扁平足の場合には上記のような、様々な症状が引き起こされることが多くなります。
足は体の土台です。土台の形が崩れることで、さまざまな体の症状につながってしまいますし、スポーツ選手にとっては、身体の不調からパフォーマンスが落ちたり、怪我をしやすい状態になってしまったりするため、扁平足は良くないと言われています。
扁平足を予防するには?
さまざまな体の不調が出てしまう可能性のある扁平足。
予防するにはどうすれば良いのでしょう。
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予防法① 適度に運動する
足を使った運動がおすすめです。足の筋肉を鍛えることが予防につながります。
ウォーキングやジョギング、ストレッチなど続けやすいものを取り入れましょう。
予防法② 足にあった靴をはく
サイズ・形ががあっていない靴、靴ぞこの厚みがあっていない靴をはいていませんか?
あっていない靴をはきつづけると足の筋肉・骨に負担がかかり扁平足になりやすくなります。
靴底の減り方がかたよっていたり、インソール(中敷)に穴が空いていたり、足に痛みがあったりタコができていたりしませんか?今の靴が自分にあっているのか確認する目安になりますのでチェックしてみましょう。
予防法③ 体重管理(肥満予防)
体重管理は重要な予防法です。肥満は扁平足の原因のひとつです。
体重の増加により、土台である足部への負担もふえてしまうので、扁平足になるリスクが高まります。
運動療法と、食生活の改善に取り組みましょう。
扁平足は治るの?
扁平足は幼児期扁平足と成人期扁平足がありますが、幼児期扁平足は、先天性のものでなければ、日常生活で歩行の機会が増え、足指を使う機会が増えていくと改善していきます。足に合った靴をはき、足によい歩き方や、姿勢を知ることが大切です。
成人になってからアーチが崩れた成人期扁平足の場合は、体重増加やじん帯・筋肉の弱まりなどのさまざま原因があり、幼児期扁平足のような自然な改善はありません。日常生活ができないほど、身体への負担がひどい方の場合は手術という手段もあります。
自然な改善が期待できない成人期扁平足でも、足の訓練やインソール療法で、扁平足によるアーチのくずれを補助する筋肉を鍛えたり、正常なアーチの土踏まずに近づけるように促したりしてあげることで、痛みや体のバランスを改善することができます。
足の訓練 ー足底の筋を強化トレーニングー
①適度な運動、②足にあった靴をはく、③肥満の予防、といった予防法を行いながら、足底の筋を強化するトレーニングを取りいれましょう。
・足の指を握ったり、開いたりする「グーチョキパー運動」
・床に敷いたタオルの上に足を乗せ、足指でたぐり寄せる「タオルギャザー訓練」
・立って、かかとを上げ下げする「つまさき立ち」
インソール療法
インソール療法は、メディカルインソールと呼ばれる医療用の中敷で矯正する保存療法のひとつです。
普段はく靴の中に入れるだけで、その靴をはいている間、アーチの形を補正してくれるので、足底への負担を和らげてくれます。
足底の負担が少なくなる→足首・ひざ・すね・腰への負担が減る→ねんざ、ひざ痛、腰痛が改善する→体が動かしやすく、怪我をしにくくなるので、日常生活、スポーツ中にも効果があります。
メディカルインソールと言われる中敷は、通販などで購入できるインソールとは異なり、認定を受けた専門家と治療院のみが取り扱えるものです。
自分の足部の状態をみてもらい、どんな問題があるか(扁平足か)などをチェックしてもらった上での購入となるので、本当に必要か、相談の上、検討ができるのがメリットです。
アーチの減少具合により、その人に合わせたパーツを取り付けることでオーダーメイドのインソールにすることもできるので、より足部への負担軽減が期待できそうです。
まとめ
扁平足とは、足のアーチ(土ふまず)が消失またはアーチが低い足のことです。
足部は体の土台であるため、扁平足が原因で、足を中心とした痛みのもとになることがわかりました。
①適度な運動、②足にあった靴をはく、③体重管理 で予防しましょう。
すでに扁平足でお悩みの場合は、「足底の筋強化トレーニング」と「インソール療法」で痛みの軽減やスポーツでのパフォーマンスアップが期待できそうです。
Podiatry Authority TUKAでは、みなさんの足の状態が扁平足か判定することができます。また、普段お召しになっている履き物から、あなたの足に合った靴であるか見きわめ、具体的なシューズのアドバイスをいたします。
また、メディカルインソールフォームソティックスの取り扱い認定を受けておりますので、足の評価・シューズアドバイスと合わせてご提案できます。
詳しいサービスについては「フットコンサルティング」からご覧いただけます。お気軽にご相談ください。